セクターローテーションは、景気の局面によって強い業種が入れ替わる、という考え方です。
景気が底を打って回復に向かうときは金融や不動産、好況のときは機械や情報技術、天井が見えてくるとエネルギーや素材、不況に入ると食品や医薬品や公益。教科書では、この順に資金が回っていくと説明されます。
4つの局面
この流れは、景気と金利の組み合わせで、4つの局面に分けて呼ばれることがあります。景気が底から持ち直し、金利が低いうちに株が買われる「回復(金融相場)」、景気がよく業績が伸びる「好況(業績相場)」、景気の山が見えてくる「後退初期」、景気が悪くなる「不況」です。
このサイトの順路のページでは、この4つの局面ごとに、強くなりやすい業種を並べています。
日本株は教科書どおりには回らない
ただ、日本株でこの順番を当てはめようとすると、うまくいかないことが多いです。
理由は3つあります。日本株は外需の比重が大きく、米国の景気で動くこと。円安や円高で恩恵を受ける業種がはっきり分かれること。そして原油や資源価格が、商社やエネルギーや鉄鋼を直接動かすこと。景気の局面だけでは説明しきれない要因が、日本株には多すぎます。
東証33業種の過去10年を検証して、教科書どおりの循環は確認できなかった、という分析もあります。私も同じ感触です。
だからこのサイトは「きっかけ」から引く
このサイトでは、景気の4局面に加えて、円安・円高、原油の上下、金利の上下を「きっかけ」として並べています。きっかけを選ぶと、そのとき強くなりやすかった業種と、東証と米国で対応するETFが並びます。これが「順路」のページです。
もうひとつが「対応表」です。東証のTOPIX-17と米国の11セクターを1枚で対応づけていますが、名前が似ていても中身が違う組み合わせがあります。電機・精密はXLK(米国・情報技術)の日本版ではないし、商社はXLI(米国・資本財)よりXLE(米国・エネルギー)に近い動きをします。そのズレの理由を、記事で一つずつ書いています。
読み方
- 対応表で、東証と米国のセクターの対応を見る
- 順路で、いま起きていること(円安、原油高、金利上昇など)から強い業種を引く
- 気になった業種のQ&Aを読む
- セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見る。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「チャートの見方の順番」から読めます
このサイトは「何が起きているか」「どのETFがあるか」までを扱います。「だから私はどうするか」は、このページの終わりで案内している note に書いています。