できます。ただ「教科書のセクターローテーション」と「個人ができるセクターローテーション」は、別のものだと思っておいたほうがいいです。
教科書のやり方は、個人には向かない
教科書では、景気の局面が変わるたびに資金を次の業種へ移します。機関投資家はそれを毎月、何十億円という単位でやります。
個人が同じことをすると、3つの問題が出ます。売買のたびに手数料と税金がかかること。局面の判断が遅れて「もう次の業種に移ったあと」に気づくこと。そして、いくつもの業種を同時に持って管理しきれないこと。
個人がやるなら、こう絞る
私は、こう簡単にしています。
1. 局面ではなく「きっかけ」で動く。景気の4局面を当てるのは難しいですが、円安が進んでいる、原油が上がっている、金利が上がっている、というきっかけは目に見えます。順路のページは、そのために作りました。
2. 一度に1〜2業種。全部の業種を回そうとせず、いま一番はっきりしたきっかけに対応する業種を1つか2つ。それ以外は指数(TOPIXやS&P500)で持っておく。
3. 個別株ではなくETF。「自動車が強い」と思ったとき、トヨタ(7203)かホンダ(7267)かで迷うと動けなくなります。1622を買えば、迷わずに済みます。
4. 年に数回。きっかけは、そんなに頻繁には来ません。動くのは年に2〜4回。それ以外の時期は、何もしないのも判断です。
日本株ではきれいに回らない
これは知っておいてください。日本株は米国の景気と為替と資源価格の影響が大きく、教科書の順番どおりには回りません。東証33業種の過去10年を検証して、教科書どおりの循環は確認できなかった、という分析もあります。だからこのサイトでは、景気の局面に加えて、円安・原油・金利を「きっかけ」として並べています。
業種を選んだあとが本番
セクターローテーションの話は「どの業種か」で終わりがちですが、実際に損益を分けるのは「いつ入るか」です。業種が合っていても、天井で入れば負けます。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。その手法は私のnoteに書いています。