「米国のセクターに投資したい」と思ったとき、道が2つあります。米国に上場しているXLK(米国・情報技術)のようなETFを買うか、東証に上場している米国株ETFを買うか。
東証には、346A(S&P500の半導体)、364A(S&P500の配当貴族)のように、米国の指数に連動するETFが増えています。ただし、米国の11セクターを全部揃えたシリーズは、東証にはありません。あるのはテーマ型です。
違いは4つ
通貨。東証のETFは円で買います。XLKはドルで買うか、証券会社の円貨決済で買います。どちらも為替の影響は受けますが、東証のETFは「円で見た値段」がそのまま出るので、為替を意識せずに済みます。
取引時間。東証のETFは日本の日中(9時〜15時半)。XLKは米国時間(日本の夜10時半〜翌朝5時、夏時間)。夜中にチャートを見たくなければ、東証のETFのほうが生活に合います。
分配金の税金。米国ETFの分配金は、米国で10%引かれたあと日本でも課税されます(確定申告で一部取り戻せます)。東証上場の米国株ETFは、2020年から二重課税の調整が自動で行われるものが多く、手続きが要りません。
経費率と規模。XLKのような米国の大型ETFは経費率が低く(年0.1%前後)、規模が桁違いに大きい。東証のテーマ型ETFは経費率がそれより高めで、規模も小さめです。長く持つなら、この差は効いてきます。
NISAはどうか
どちらもNISAの成長投資枠で買える商品がありますが、証券会社と銘柄によって違います。買う前に、使っている証券会社の対象商品一覧で確認してください。
どちらを選ぶか
私の整理はこうです。
- セクターの動きを「見る」だけなら、どちらでもいい。対応表と順路は、米国側をXLシリーズで書いています
- セクター全体(情報技術・ヘルスケア・金融…)を買いたいなら、XLシリーズ。東証には揃っていないので
- 半導体や配当貴族のようなテーマで、円で日中に売買したいなら、東証のETF
- 長期で持つなら、経費率の低い米国ETF
346Aは、XLKの日本版ではなく、XLKの半導体部分の日本版です。記事「電機・精密はXLKの日本版ですか」で書いたズレを、東証で埋める選択肢の1つです。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「日足・週足・月足の使い分け」にまとめています。