情報通信・サービスETF(1626)はXLCの日本版ですか?

Q. 情報通信・サービスETF(1626)はXLCの日本版ですか?

対応表では、1626(NF・情報通信・サービスその他)の相手を、XLC(通信サービス)とXLK(情報技術)の2本にしています。記号は△です。

名前に「その他」とついているとおり、1626は17業種のなかでも特に中身が広いETFです。

1626の中に誰がいるか

1626はTOPIX-17の「情報通信・サービスその他」に連動するETFです。東証の業種でいうと、「情報・通信業」「サービス業」「その他製品」の3つがまとめて入っていて、組入銘柄は300を超えます。

2026年9月時点の上位は、ソフトバンクグループ(9984)、リクルートホールディングス(6098)、任天堂(7974)、NTT(9432)、KDDI(9433)、ソフトバンク(9434)です。その後に、日本郵政(6178)、オリエンタルランド(4661)、アシックス(7936)、バンダイナムコホールディングス(7832)が続きます。上位の順番は時期によって入れ替わり、2026年2月末の月次レポートでは、任天堂がソフトバンクグループに次ぐ2位でした。

通信会社、人材サービス、ゲーム、郵便、テーマパーク、スポーツ用品。ひとつの業種というより、「ほかの16業種に入らない会社の集まり」に近い箱です。

XLCの中に誰がいるか

XLCは米国S&P500の通信サービスセクターです。上位はアルファベット(グーグル)とメタ・プラットフォームズで、この2社で4割あまりを占めます。その後に、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、アップラビン、ウォルト・ディズニー、AT&T、テイクツー・インタラクティブ、ベライゾン、ネットフリックスが続きます。

ネット広告、動画配信、映画、ゲーム、通信回線と、「情報や娯楽を届ける会社」が中心です。

1626 NF・情報通信・サービスその他

上位の構成比

  • ソフトバンクグループ(9984) 18.14%
  • リクルートホールディングス(6098) 13.36%
  • 任天堂(7974) 6.51%
  • NTT(9432) 6.13%
  • KDDI(9433) 5.71%

出典:EDINET(金融庁)NEXT FUNDS 情報通信・サービスその他(TOPIX-17)上場投信 有価証券報告書(2026年7月15日現在)をもとに sectormap.jp が作成

XLC

上位の構成比

  • アルファベット 23.50%
  • メタ・プラットフォームズ 19.90%
  • テイクツー・インタラクティブ 5.25%
  • ネットフリックス 4.84%
  • コムキャスト 4.70%

出典:SEC EDGAR(Form NPORT-P、2026年6月30日現在)をもとに sectormap.jp が作成

構成比は開示資料の時点の値です。最新の組入銘柄は運用会社のページで確認してください。

なぜ△なのか

1626とXLC(米国・通信サービス)で重なるのは、通信の3社(NTT、KDDI、ソフトバンク)と、任天堂のようなゲーム会社です。ここはGICSでも通信サービスに入ります。

一方で、1626の上位には、XLCに当たらない会社も多く入っています。リクルートはGICSでは資本財(人材サービス)、オリエンタルランドやアシックスは一般消費財、野村総合研究所(4307)やオービック(4684)のようなシステム会社は情報技術です。ソフトバンクグループは、携帯電話会社ソフトバンクの親会社ですが、株価は世界のIT企業への投資の価値で大きく動きます。

また、XLCの最上位であるメタやアルファベットに当たる大きなネット広告の会社は、1626の上位にはいません。

つまり、1626をGICSで分け直すと、通信サービス・情報技術・資本財・一般消費財に散らばります。対応表でXLCとXLK(米国・情報技術)の2本を並べているのはそのためですが、実際にはそれよりも広く散らばっています。

1626(情報通信・サービスその他)とXLC(米国・通信サービス)の週足比較(2026年9月)
1626(情報通信・サービスその他)とXLC(米国・通信サービス)の週足比較(2026年9月)

どこが連動して、どこが連動しないか

2本が同じ方向を向きやすいのは、世界のIT株全体が大きく動くときです。ソフトバンクグループは世界のIT企業への投資の影響を受けるので、米国のIT株が大きく動く局面では、1626もその流れに引っ張られることがあります。

ずれやすいのは、日本の通信会社の材料と、XLCの上位2社の決算です。NTT・KDDI・ソフトバンクは、国内の携帯料金や政策の影響を受けます。XLCは、アルファベットとメタの2社で4割あまりを占めるので、この2社の決算で大きく動きます。

私はこう見ています

1626は、1本で見るより、ソフトバンクグループ・リクルート・通信3社の3つに分けて見るほうがわかりやすいと思っています。ソフトバンクグループは世界のIT株、リクルートは米国の求人の動き、通信3社は日本の国内事情と、それぞれ違うものに反応するからです。

XLCと比べるなら、1626全体ではなく、通信3社と任天堂の部分だけを取り出して比べると、違いがはっきりします。

セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。その手法は私のnoteに書いています。

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