米国株の業種は「GICS」という分類で分かれています。MSCIとS&Pが共同で作っている世界共通の分類で、一番大きな括りが11のセクターです。このサイトの対応表の右側は、この11セクターでできています。
11セクターの一覧
エネルギー/素材/資本財/一般消費財/生活必需品/ヘルスケア/金融/情報技術/通信サービス/公益/不動産
セクターごとにETFがある
11セクターにはそれぞれ、S&P500の中からそのセクターだけを抜き出したETFがあります。代表的なのが2つのシリーズです。
SPDR(ステート・ストリート):XLE(エネルギー)、XLB(素材)、XLI(資本財)、XLY(一般消費財)、XLP(生活必需品)、XLV(ヘルスケア)、XLF(金融)、XLK(情報技術)、XLC(通信サービス)、XLU(公益)、XLRE(不動産)。頭に「XL」が付くのでXLシリーズと呼ばれます。一番古く、一番売買が多いシリーズです。
Vanguard:VDE、VAW、VIS、VCR、VDC、VHT、VFH、VGT、VOX、VPU、VNQ。こちらはS&P500に限らず米国株全体から取るので、中小型株も少し入ります。経費率はXLシリーズとほぼ同じです(2026年9月時点で、XLK(米国・情報技術)が年0.08%、VGTが年0.09%)。
セクターの動きを見るだけなら、どちらでも大きく違いません。対応表では、主にXLシリーズを載せて、Vanguardを横に添えています。
日本の証券会社で買える
XLKやXLV(米国・ヘルスケア)は、SBI証券や楽天証券など、米国株を扱っている日本の証券会社で普通に買えます。銘柄コードはティッカーそのままです。NISAの成長投資枠で買えるものもあります。
つまり「米国の情報技術セクターに投資したい」と思ったら、日本版を探すより、XLKをそのまま買うほうが早い。対応表で「△」が付いている業種は、特にそうです。
TOPIX-17との違い
日本のTOPIX-17は17業種、米国のGICSは11セクター。数が違うだけでなく、分け方の考え方が違います。TOPIX-17は「何を作っているか」、GICSは「何で稼いでいるか」で分けることが多い。だから、日本の「電機・精密」の会社が、GICSでは情報技術・資本財・一般消費財の3つに散ることが起きます。
対応表の「◎○△」は、その散り方の少ない順です。
記号とセクターの対応
XLで始まる記号は、State StreetのSPDRセクターETFシリーズに共通の形です。後ろの文字がセクターを表していますが、頭文字とは限らないので、記号とセクター名をセットで覚えるのが早道です。
| SPDR | セクター | Vanguard |
|---|---|---|
| XLE | エネルギー | VDE |
| XLB | 素材 | VAW |
| XLI | 資本財 | VIS |
| XLY | 一般消費財 | VCR |
| XLP | 生活必需品 | VDC |
| XLV | ヘルスケア | VHT |
| XLF | 金融 | VFH |
| XLK | 情報技術 | VGT |
| XLC | 通信サービス | VOX |
| XLU | 公益 | VPU |
| XLRE | 不動産 | VNQ |