対応表では、1628(NF・運輸・物流)の相手をXLI(資本財)にしています。記号は○、「おおむね対応」です。
ただ、XLI(米国・資本財)のなかで1628と重なるのは、鉄道や航空、物流の会社の部分だけです。
1628の中に誰がいるか
1628はTOPIX-17の「運輸・物流」に連動するETFで、東証の業種でいう「陸運業」「海運業」「空運業」「倉庫・運輸関連業」の会社が入っています。
2026年7月の有価証券報告書では、上位は東日本旅客鉄道(JR東日本)と東海旅客鉄道(JR東海)で、この2社で2割あまりを占めます。西日本旅客鉄道(9021)と阪急阪神ホールディングス(9042)を加えた鉄道4社で3割あまり、日本郵船(9101)・商船三井(9104)・川崎汽船(9107)の海運3社で2割弱、ANAホールディングス(9202)と日本航空(9201)の空運2社で1割弱です。
つまり1628は、「鉄道が中心で、そこに海運と航空が加わった箱」です。
XLIの中に誰がいるか
XLIは米国S&P500の資本財セクターで、80銘柄あまりが入っています。上位は、キャタピラー、GEエアロスペース、RTX、GEベルノバ、ディア・アンド・カンパニーと、機械や航空機エンジン、発電設備の会社が並びます。
運輸の会社も入っていて、鉄道のユニオン・パシフィック、配車サービスのウーバー・テクノロジーズ、航空会社のデルタ航空やユナイテッド航空、物流のUPSやフェデックスなどがそうです。ただ、XLI全体から見ると一部です。
1628 NF・運輸・物流
上位の構成比
- 東日本旅客鉄道(9020) 12.65%
- 東海旅客鉄道(9022) 9.75%
- 日本郵船(9101) 7.09%
- 商船三井(9104) 6.83%
- ANAホールディングス(9202) 5.22%
出典:EDINET(金融庁)NEXT FUNDS 運輸・物流(TOPIX-17)上場投信 有価証券報告書(2026年7月15日現在)をもとに sectormap.jp が作成
XLI
上位の構成比
- キャタピラー 8.51%
- GEエアロスペース 6.77%
- GEベルノバ 5.48%
- RTX 4.43%
- ボーイング 2.96%
出典:SEC EDGAR(Form NPORT-P、2026年6月30日現在)をもとに sectormap.jp が作成
構成比は開示資料の時点の値です。最新の組入銘柄は運用会社のページで確認してください。
なぜ○なのか
重なる会社の種類は多くあります。JR東日本(9020)やJR東海(9022)にはユニオン・パシフィック、ANAや日本航空にはデルタ航空やユナイテッド航空、NIPPON EXPRESSホールディングス(9147)にはUPSやフェデックス、というように、同じ仕事をしている会社が日米どちらにもいます。
ずれるのは3つです。1つめは、XLIの範囲が広いことです。XLIの上位は機械や防衛の会社で、日本では1624(機械)に入る分野です。
2つめは海運です。1628の2割弱を占める海運会社にあたる会社は、XLIにはほとんど入っていません。
3つめは、鉄道の中身です。日本の鉄道会社は人を運ぶ旅客が中心ですが、米国の大手鉄道会社は物を運ぶ貨物が中心です。同じ「鉄道」でも、稼ぎ方が違います。

どこが連動して、どこが連動しないか
2本が同じ方向を向きやすいのは、景気の動きが話題になるときです。人や物の移動は景気がよいと増えるので、運輸の会社は日米どちらも景気の影響を受けます。
ずれやすいのは、それぞれの中身の違いが効くときです。日本の鉄道会社は、旅客の数、とくに新幹線の利用や訪日客の動きで業績が変わります。海運会社は、コンテナ船の運賃のように、世界の海上輸送の値段で大きく動きます。どちらも、XLIの動きとは別の話です。
私はこう見ています
1628を見るときは、「JR各社」と「海運の3社」に分けて見ています。JR各社は国内の旅客の動き、海運は世界の運賃と、反応するものがまったく違うからです。
米国と比べるなら、XLI全体ではなく、ユニオン・パシフィックやUPSのような運輸の会社と比べる。米国には運輸の会社だけを集めたETF(IYTなど)もあり、そちらのほうが1628には近くなります。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「日足・週足・月足の使い分け」にまとめています。