米国の資本財セクターETF「XLI」の相手として、対応表では1624(NF・機械)を置いています。記号は○、「おおむね対応」です。
ただ、XLIは「資本財」という大きな箱で、日本の17業種では、1624のほかに1619(建設・資材)、1628(運輸・物流)、1629(商社・卸売)もXLIを相手にしています。1624は、その中の「機械」の部分にあたります。
1624の中に誰がいるか
1624はTOPIX-17の「機械」に連動するETFで、東証の業種でいう「機械」の会社が入っています。
最上位は三菱重工業(7011)で、2026年7月の有価証券報告書では2割ほどを占めます。その後に、ディスコ(6146)、ダイキン工業(6367)、小松製作所(コマツ)、SMC(6273)、IHI(7013)、クボタ(6326)、荏原製作所(6361)、ダイフク(6383)、マキタ(6586)が続きます。
発電用のガスタービンや防衛装備をつくる三菱重工業、航空機エンジンの部品をつくるIHI、建設機械のコマツ(6301)、空調のダイキン、農業機械のクボタ、そして半導体の製造装置をつくるディスコ。機械といっても、売っている相手はさまざまです。
XLIの中に誰がいるか
XLIは米国S&P500の資本財セクターで、80銘柄あまりが入っています。上位は、建設機械のキャタピラー、航空機エンジンのGEエアロスペース、防衛・航空のRTX、発電設備のGEベルノバ、農業機械のディア・アンド・カンパニーです。その後に、鉄道のユニオン・パシフィック、電気設備のイートン、航空機のボーイング、配車サービスのウーバー・テクノロジーズが続きます。
上位10社で4割ほどなので、1624に比べると、1社への偏りは小さい箱です。
1624 NF・機械
上位の構成比
- 三菱重工業(7011) 20.78%
- ディスコ(6146) 10.36%
- ダイキン工業(6367) 9.43%
- 小松製作所(6301) 8.97%
- SMC(6273) 6.13%
出典:EDINET(金融庁)NEXT FUNDS 機械(TOPIX-17)上場投信 有価証券報告書(2026年7月15日現在)をもとに sectormap.jp が作成
XLI
上位の構成比
- キャタピラー 8.51%
- GEエアロスペース 6.77%
- GEベルノバ 5.48%
- RTX 4.43%
- ボーイング 2.96%
出典:SEC EDGAR(Form NPORT-P、2026年6月30日現在)をもとに sectormap.jp が作成
構成比は開示資料の時点の値です。最新の組入銘柄は運用会社のページで確認してください。
なぜ○なのか
会社の顔ぶれを並べると、日米でよく似た組み合わせが見つかります。キャタピラーにはコマツ、ディア・アンド・カンパニーにはクボタ、GEベルノバのガスタービンには三菱重工業、GEエアロスペースやRTXの航空機エンジンにはIHI、というように、同じ種類の仕事をしている会社が日米どちらにもいます。
ずれるのは、XLI(米国・資本財)のほうが範囲が広いことです。XLIには、鉄道や航空会社、配車サービス、人材サービスのような会社も入っています。日本では、こうした会社は1628(運輸・物流)や1626(情報通信・サービスその他)に入ります。
逆に、1624に入っているディスコは、半導体の製造装置の会社です。米国では、半導体の製造装置の会社は情報技術に分類され、XLKに入ります。

どこが連動して、どこが連動しないか
2本が同じ方向を向きやすいのは、世界の設備投資や、防衛・電力への投資が話題になるときです。建設機械、発電設備、防衛装備は、日米どちらでも資本財の中心にある仕事です。
ずれやすいのは、半導体と為替です。1624はディスコを通じて半導体の設備投資の影響を受けますが、XLIにはそれがありません。また、1624の会社の多くは海外での売上が大きいので、円安は追い風、円高は逆風になりやすくなります。
私はこう見ています
1624を見るときは、「三菱重工業とIHI」「コマツとクボタ」「ディスコ」の3つに分けて見ています。三菱重工業とIHIは防衛と発電と航空、コマツとクボタは世界の建設と農業、ディスコは半導体と、それぞれ違う材料で動くからです。
XLIと比べるなら、XLI全体ではなく、キャタピラーやGEベルノバのような機械の会社と比べるほうが、日米の違いが見えやすくなります。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「日足・週足・月足の使い分け」にまとめています。