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「電機・精密」ETFはXLKの日本版ですか?

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Q. 「電機・精密」ETFを買えば、米国のテック株の代わりになりますか?

米国の情報技術セクターETF「XLK」の日本版はどれですか、と聞かれたら、対応表では1625(NF・電機・精密)を指します。でも、私はこの2本を「同じもの」とは見ていません。

名前が似ているのに中身が違う。この記事はその話です。

1625の中に誰がいるか

1625はTOPIX-17の「電機・精密」に連動するETFです。上位に並ぶのは、ソニーグループ(6758)、日立製作所(6501)、東京エレクトロン(8035)、キーエンス(6861)、アドバンテスト(6857)、村田製作所(6981)といった顔ぶれです。

一見どれも「電機」ですが、商売の中身はばらばらです。ソニーはゲームと音楽と映画とカメラ。日立は鉄道や電力設備のようなインフラ。東京エレクトロンとアドバンテストは半導体の製造装置と検査装置。キーエンスは工場向けのセンサー。村田は電子部品。

つまり1625は「消費者向け」「インフラ」「半導体」「設備投資」「部品」が一つの箱に入っています。

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XLKの中に誰がいるか

XLKは米国S&P500の情報技術セクターです。上位はアップル、マイクロソフト、エヌビディア、ブロードコム。ソフトウェア、半導体、そしてiPhoneのようなハードウェアで、ほぼ全部が「情報技術そのもの」です。

XLK(米国・情報技術)には、家電も、鉄道設備も、工場向けセンサーも入っていません。

なぜ同じ「電機」なのに違うのか

答えは業種分類の作り方の違いです。

日本のTOPIX-17は「電機・精密」という括りで、電気で動く製品をつくる会社をまとめて入れています。米国のGICSという分類では、ソニーのような会社は「一般消費財」、日立のような会社は「資本財」、キーエンスや村田は「情報技術」と、商売の中身で分けられます。

同じ会社でも、日本の分類とGICSの分類で入る箱が変わります。だから1625をGICSで見直すと、情報技術・資本財・一般消費財の3つに散ってしまう。XLKと同じ箱に入るのは、半導体・電子部品・計測機器の部分です。

1625(電機・精密)とXLK(米国・情報技術)の週足比較(2026年9月)
1625(電機・精密)とXLK(米国・情報技術)の週足比較(2026年9月)

どこが連動して、どこが連動しないか

半導体が主役の相場では、2本はよく似た動きをします。東京エレクトロンとアドバンテストが1625を押し上げ、エヌビディアとブロードコムがXLKを押し上げるからです。

ずれるのは、ソフトウェアが主役のときです。マイクロソフトやオラクルのようなソフトウェアがXLKを引っ張っている局面で、1625には対応する会社がいません。逆に、ソニーがゲームで伸びたり、日立がインフラ受注で伸びたりする局面は、XLKには関係のない動きになります。

「XLKが上がっているから1625も」と考えると、半導体相場では当たり、ソフトウェア相場では外れる。そういう関係です。

じゃあ、何が「XLKの日本版」に近いのか

半導体の部分だけを見たいなら、東証に上場している米国半導体のETF(346Aなど)や、日経半導体株指数に連動するETF(200Aなど)もあります。

ただし、それは「XLKの半導体部分」の日本版であって、XLK全体の日本版ではありません。日本株のソフトウェアだけを集めたETFは、東証にはありません。米国のソフトウェアに投資したいなら、東証に上場しているNASDAQ100連動のETFなどが近くなります。

この業種をもっと知る1冊

半導体の産業が、米国・日本・台湾・中国のあいだでどう動いてきたかを描いたノンフィクションです。1625に入っている半導体関連の会社が、世界の中でどんな位置にいるのかを考える手がかりになります。

私はこう見ています

1625を見るときは「日本の半導体装置と電子部品と、ソニーと日立」の集まりとして見ています。XLKと比べるより、東京エレクトロンとソニーの2銘柄を横に置くほうが、1625の動きは読みやすいです。

XLKの代わりを探しているなら、1625はその答えではありません。XLKと同じ中身を見たいなら、1625ではなくXLKのチャートを見るほうが近道です。

セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「日足・週足・月足の使い分け」にまとめています。

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