月に1回、いまの相場がどの局面にあるかを整理します。この記事は毎月書き直すので、日付を見て読んでください。
判断に使うのは4つだけです。円相場、原油、日本の金利、そしてTOPIX-17の17本のうち、どの業種が上位・下位に来ているか。景気の4局面(回復・好況・後退・不況)を当てにいくのではなく、「いま効いているきっかけはどれか」を見ます。
4つの材料(2026年10月3日時点)
円相場:1ドル157〜158円。9月11日時点の153〜154円から、円安の方向に戻っています。順路で言えば、「円高のとき」を意識し始めた9月から、「円安のとき」の列がふたたび気になる段階です。
原油:WTIが1バレル91ドル台(10月2日)。9月の96〜104ドルから下がっています。10月2日には、G7が4カ月で1億バレルの石油備蓄を協調して放出することを決めました。順路の「原油が上がるとき」の列は、9月ほどはっきりとは効いていません。
金利:日本の長期金利(10年)は3.1%前後(9月末)。米国の10年国債は10月2日に5.2%台と、9月の4.96%からさらに上がっています。10月6日には植田日銀総裁の発言があります。順路の「金利が上がるとき」の列は、引き続き効いています。
TOPIX-17の週の並び:9月第2週はエネルギー資源、第3週は医薬品と情報通信、第4週は電機・精密が上位でした。10月第1週は、鉄鋼・非鉄、電機・精密、機械が上位で、9月に原油高で買われていたエネルギー資源は最下位です。
だから、いまは
9月は、原油高と金利上昇が同時に効く局面でした。10月の入り口では、原油の勢いが落ち着き、AI・半導体に関わる業種(電機・精密、機械、鉄鋼・非鉄)に主役が移りかけています。
順路の4つの局面で言えば、業績への期待で買われる「好況(業績相場)」の業種(機械、電機・精密、素材・化学)が上位に来ている形です。ただ、金利は日米とも高いままなので、「金利が上がるとき」の列も引き続き見ておく必要があります。
1週だけの並びなので、この形が続くかは、来週以降の「今週のセクター」で確かめていきます。
順路のどの列を見るか
いま見ておきたいのは、「金利が上がるとき」の列と、景気の局面の「好況(業績相場)」の列です。原油の列は、備蓄の放出がどれくらい効くかを見ながら、少し引いて見ます。円相場が円安の方向に戻っているので、「円安のとき」の列も気にしておきます。
先月からの変化
円相場は、9月11日時点の1ドル153〜154円から、157〜158円へと円安の方向に戻りました。原油は、WTIで96〜104ドルから91ドル台に下がっています。金利は、日本の10年国債が3.0%から3.1%前後へ、米国の10年国債が4.96%から5.2%台へと、日米ともさらに上がりました。
TOPIX-17の並びでは、9月に週足が上向きだった銀行、金融(除く銀行)、商社・卸売、エネルギー資源のうち、エネルギー資源は10月第1週に最下位まで下げ、銀行、金融(除く銀行)、商社・卸売も中位から下位に回りました。かわりに、9月に調整が続いていた電機・精密が上位に戻っています。
来月見るところ
10月6日の植田日銀総裁の発言と、その後の日銀の利上げの見通し。米国の長期金利が5%台で落ち着くのか、さらに上がるのか。G7の石油備蓄の放出で、原油の値段がどこまで落ち着くのか。そして、AI・半導体に関わる業種の強さが、1週だけでなく続くのかを、11月の記事で確かめます。
私はこう見ています
私は、9月から10月にかけて、主役が「原油」から「AI・半導体」に移りかけているのかを見ています。原油は備蓄の放出で上値が抑えられやすくなる一方、日米の金利は高いままです。半導体の業種が強いまま、金利に敏感な業種がどう動くかで、局面の見え方が変わると考えています。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。その手法は私のnoteに書いています。