米国の一般消費財セクターETF「XLY」の相手として、対応表では1622(NF・自動車・輸送機)を置いています。記号は△です。
対応表の欄には「トヨタ一社で指数の半分近く」と書きました。この記事は、その中身の話です。
1622の中に誰がいるか
1622はTOPIX-17の「自動車・輸送機」に連動するETFです。東証の業種でいうと、「輸送用機器」と「ゴム製品」の会社が入っています。
最上位はトヨタ自動車(7203)で、2026年7月の有価証券報告書では、1社で5割近くを占めています。その後に、本田技研工業(7267)、ブリヂストン(5108)、デンソー(6902)、スズキ(7269)、川崎重工業(7012)が続きます。
完成車のメーカー、デンソーのような部品メーカー、ブリヂストンのようなタイヤメーカー、そして川崎重工業のように船や航空機、バイクをつくる会社まで入っています。どれも「乗り物」に関わる会社です。
XLYの中に誰がいるか
XLYは米国S&P500の一般消費財セクターです。上位はアマゾン・ドット・コムとテスラで、この2社で4割ほどを占めます。その後に、ホームセンターのホーム・デポ、マクドナルド、ディスカウント店を展開するTJX、旅行予約のブッキング・ホールディングス、スターバックスが続きます。
自動車メーカーは、テスラのほかにゼネラル・モーターズやフォードも入っています。それ以外は、ネット通販、外食、専門店、ホテル、旅行と、「消費者がお金を使う先」が広く集まっています。
1622 NF・自動車・輸送機
上位の構成比
- トヨタ自動車(7203) 48.74%
- 本田技研工業(7267) 8.99%
- ブリヂストン(5108) 6.43%
- デンソー(6902) 6.10%
- スズキ(7269) 4.75%
出典:EDINET(金融庁)NEXT FUNDS 自動車・輸送機(TOPIX-17)上場投信 有価証券報告書(2026年7月15日現在)をもとに sectormap.jp が作成
XLY
上位の構成比
- アマゾン・ドット・コム 22.22%
- テスラ 19.64%
- ホーム・デポ 5.83%
- マクドナルド 4.15%
- TJX 3.92%
出典:SEC EDGAR(Form NPORT-P、2026年6月30日現在)をもとに sectormap.jp が作成
構成比は開示資料の時点の値です。最新の組入銘柄は運用会社のページで確認してください。
なぜ中身がこんなに違うのか
米国のGICSでは、自動車は「一般消費財」の一部です。一般消費財には、自動車のほかに、小売、外食、ホテル、旅行、衣料なども入ります。
日本のTOPIX-17は、自動車と輸送機器を独立した1つの業種にしています。外食の多くは1630の「小売」に、ホテルや旅行、レジャーの会社は1626の中の「サービス業」に入ります。だから、XLY(米国・一般消費財)に近いものを日本で探すなら、1622だけではなく、1630と1626の一部も合わせて見る必要があります。

どこが連動して、どこが連動しないか
共通の材料は、米国の消費です。米国は日本の自動車メーカーにとって大きな市場なので、米国で車が売れるかどうかは1622に響きます。米国の消費者がお金を使うかどうかは、XLY全体に響きます。
ずれやすいのは、為替と、それぞれの大きな会社の個別の材料です。1622の会社は海外での売上が大きいので、円安は追い風、円高は逆風になりやすい。米国の自動車関税のような通商政策も、1622には大きな材料です。一方、XLYはアマゾンとテスラの2社で4割ほどを占めるので、この2社の決算やニュースでXLY全体が大きく動きます。
私はこう見ています
1622を見るときは、トヨタとドル円を見ています。トヨタが5割近くを占めるので、1622はトヨタの株価とよく似た動きになります。そして、トヨタは円安で利益が増えやすい会社です。円安との関係は「円安のとき強い業種はどれですか?」に書いています。
XLYと比べるより、トヨタとドル円のチャートを横に置くほうが、1622は読みやすいと思います。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。その手法は私のnoteに書いています。