2026年10月の整理は「今(2026年10月)はどの局面ですか?」に書きました。
月に1回、いまの相場がどの局面にあるかを整理します。この記事は毎月書き直すので、日付を見て読んでください。
判断に使うのは4つだけです。円相場、原油、日本の金利、そしてTOPIX-17の17本の週足がどちらを向いているか。景気の4局面(回復・好況・後退・不況)を当てにいくのではなく、「いま効いているきっかけはどれか」を見ます。
4つの材料(2026年9月11日時点)
円相場:1ドル153〜154円。9月上旬に160円近くから一気に154円台まで円高に振れ、いまはその戻りを試しているところです。日銀の利上げ観測と、米国の利上げ観測の後退で、日米の金利差が縮む方向に動きました。直近の円安のピークは9月2日ごろです(年初来の高値は7月23日の163.96円)。順路で言えば、これまで効いていた「円安のとき」の列が弱まり、「円高のとき」の列を意識し始める段階です。
原油:WTIが1バレル96〜104ドル。中東情勢の悪化で5月以来の100ドル台に乗せています。順路の「原油が上がるとき」の列が、いま一番はっきり効いている材料です。
金利:日本の長期金利(10年)は11日に一時3.0%に乗せました。日銀は利上げに前向きな発言を続けています。米国はもっと急で、10年債が10日に4.96%、30年債は5.35%と2007年以来の水準です。原油高と、上振れた生産者物価を受けて、9月のFOMCでの利上げ観測が7割を超えました。日米そろって金利が上がる方向で、順路の「金利が上がるとき」の列がはっきり効いています。
TOPIX-17の週足:週足が上向きなのは、銀行(1631)、金融除く銀行(1632)、商社・卸売(1629)、エネルギー資源(1618)あたり。鉄鋼・非鉄(1623)は、資源高で買われる場面と、中国景気の鈍さで売られる場面が交互に来ていて、週足の向きははっきりしません。電機・精密(1625)は6月の天井から調整が続き、不動産(1633)は3月の天井から下向き。自動車(1622)は横ばいで、円高に振れた分だけ上値が重い。
だから、いまは
原油高と金利上昇が同時に効いている局面です。順路で言えば「原油が上がるとき」と「金利が上がるとき」の2つの列が重なっていて、両方に出てくる業種が主役になっています。
銀行と金融(除く銀行)は金利上昇で、商社とエネルギー資源は原油高で買われています。鉄鋼・非鉄も資源高の側ですが、9月10日の東証では非鉄が下げるなど、動きが揃っていません。9月10日の東証でも、証券・銀行・石油が上がり、非鉄が下がる、という動きでした。
反対に、円高に振れたことで自動車は逆風、金利上昇で不動産は逆風、そして電機・精密は半導体の調整が続いている。この3つは順路の「効いていない列」です。
景気の4局面で言えば「後退初期」に近いと見ています。インフレと資源高が残ったまま金利が上がり、株価指数は上値が重い、という組み合わせです。ただ日本株はこの順番どおりに回らないので、4局面は参考程度にしています。
順路のどの列を見るか
「原油が上がるとき」と「金利が上がるとき」の2列です。日本側は1631・1632・1629・1618・1623、米国側はXLF・XLE・XLBが並びます。
候補に入れた業種でも、いつ入るかは別です。銀行は2年で大きく上がったあとなので、週足が上向きでも、日足で入る場所は慎重に見ています。
先月からの変化
初回のため、先月との比較はありません。次回(10月)から書きます。
来月見るところ
- 9月16日のFOMCで利上げがあるか。市場は7割ほど織り込んでいる。あれば米金利がさらに上がり、日本の金融・銀行にも効く。無ければいったん巻き戻し
- 日銀の9月会合で利上げがあるか。あれば「金利が上がるとき」の列がさらに効く。なければ銀行は一服
- 原油が100ドルの上に定着するか、中東情勢の落ち着きで90ドル台に戻るか
- ドル円が150円を割るか、155円台に戻るか。割れば「円高のとき」の列(食品・情報通信・医薬品)に切り替わる
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。その手法は私のnoteに書いています。