金ETFは、業種の地図の中には置きません。半導体ETFや高配当ETFは、会社の株を業種をまたいで集めたものなので、地図の上に重ねて置けました。金ETFは会社の株ではなく、金そのものを持つ商品なので、株・債券と並ぶ「資産」の箱として、地図の外に置きます。
なぜ、地図の外なのですか?
このサイトの地図は、日本のTOPIX-17と米国の11セクターという、会社の株を業種で分けたものです。半導体ETFや高配当ETFは、中身が会社の株なので、どの業種にまたがっているかで地図の上に置けます。

金ETFは、金の地金(延べ棒)を持って、金の値段に連動するように作られています。業種のどこにも入らないので、株とは別の箱として考えます。
東証と米国には、どんな金ETFがありますか?
東証には、たとえば1540(純金上場信託(現物国内保管型))や、1326(SPDRゴールド・シェア)があります。米国では、GLD(SPDR Gold Shares)やIAU(iShares Gold Trust)がよく知られています。
GLDは、金の地金を持つ信託で、米国の投資会社法に登録された投資信託ではない、と目論見書の中で書かれています(SECへの提出書類)。金ETFは、同じ「ETF」という名前でも、株のETFとはしくみが違うものが多いので、買う前に運用会社の資料で中身を確かめてください。
金を掘る会社の株とは、何が違いますか?
金を掘る会社の株は、業種の地図の中にいます。米国では素材のセクターに入り、XLB(素材)の上位にも金鉱山のニューモント(NEM)が入っています(SEC NPORT-P、2026年6月末時点)。日本では、住友金属鉱山(5713)が1623(鉄鋼・非鉄)に入っています(EDINET 有価証券報告書、2026年7月15日時点)。

会社の株は、金の値段のほかに、掘る費用や会社の業績、ほかの事業でも動きます。金の値段と同じ形には動かないことがあります。1623の中身は「鉄鋼・非鉄ETF(1623)とXLBは同じですか?」に書いています。
金が話題になりやすいのは、どんなときですか?
先行きの不安が強いとき、金利が下がるとき、ドルが弱いときに、金が話題になりやすいとされます。金は利息がつかないので、金利が下がると、その不利が小さくなる、という説明がよくされます。

ここに書くのは、過去にそうなりやすかったという傾向です。いつもそうなるわけではありません。
チャートで見る
1540(純金上場信託(現物国内保管型))と1623(鉄鋼・非鉄)の週足を、左端を0%として並べたものです。金そのものと、金属を扱う会社の株とで、どの時期にずれたかを見比べられます。

このチャートをTradingViewで開く:1540(純金上場信託)・1623(鉄鋼・非鉄)(紹介リンクです)
私はこう見ています
私は、金のチャートを、業種の地図の「天気」を見る窓として使っています。業種の強弱を見ている週に金が大きく動いていたら、相場全体が不安に傾いていないかを、もう一度確かめるようにしています。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「全体相場の見方」にまとめています。