高配当ETFは、セクターの地図のどこに置けばいいですか?

Q. 高配当ETFは、セクターの地図のどこに置けばいいですか?

高配当ETFは、日本の個人投資家に一番人気のあるテーマ型ETFです。これも「業種」の地図に置いてみると、中身が見えてきます。

高配当ETFの中身は、業種で見ると偏っている

日経高配当株50に連動するETF(1489など)の構成銘柄を業種で分けると、銀行、商社、通信、鉄鋼、海運が多くを占めます。理由は単純で、配当利回りが高い会社がその業種に集まっているからです。

つまり高配当ETFは「配当」という切り口で選んでいるように見えて、実際には銀行(1631)・商社(1629)・情報通信(1626)・鉄鋼非鉄(1623)を束ねたものに近い。対応表で言えば、この4つの業種にまたがる位置です。

だから、高配当ETFは「きっかけ」に反応する

中身が銀行と商社なら、動き方も銀行と商社に似ます。金利が上がれば銀行の部分が上がり、原油が上がれば商社の部分が上がる。順路のページで「金利が上がるとき」「原油が上がるとき」に並ぶ業種と、高配当ETFの中身はかなり重なります。

逆に、電機・精密や医薬品のような、配当より成長で買われる業種は、高配当ETFにはほとんど入りません。だから半導体主導の相場では、高配当ETFは置いていかれます。

「配当が高い」の意味

配当利回りが高い、というのは「株価に対して配当が多い」ことで、「株価が上がる」こととは別です。銀行の配当利回りが高いのは、長い間、株価が安く放置されていたからでもあります。2024〜26年に高配当ETFが大きく上がったのは、配当が増えたからというより、銀行と商社の株価そのものが上がったからです。

高配当ETFを買うときは「配当をもらう」つもりでも、値動きは銀行・商社の値動きだ、と知っておくとズレません。

米国側との対応

米国にも高配当ETF(VYM、HDV、SCHDなど)がありますが、中身の業種は日本と違います。米国の高配当は、生活必需品、ヘルスケア、エネルギー、金融が多い。日本の高配当が銀行・商社に寄っているのは、日本特有の偏りです。だから「日本の高配当ETFの米国版」は、対応表には無いと思ってください。

どう見るか

高配当ETFを持っているなら、順路のページの「金利が上がるとき」と「原油が上がるとき」の列を見ておくと、自分のETFがなぜ動いたかが分かります。銀行(1631)と商社(1629)の週足を一緒に見ると、高配当ETFの先行きの見当がつきます。

セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。その手法は私のnoteに書いています。

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