米国のCPI(消費者物価指数)と雇用統計は、米国東部の時間で朝8時30分に出ます。日本時間では、冬時間の時期は22時30分、夏時間の時期は21時30分です。発表の直後にまず動くのは米国の金利とドル円で、業種ETFはその夜のニューヨークの取引と、翌日の東証で見ます。
ここに書くのは「どこを見るか」の整理です。結果がどちらに出るか、業種がどちらに動くかを当てるものではありません。
発表の日は、どんな流れになりますか?
米国の労働統計局(BLS)が、CPIと雇用統計を、どちらも東部時間の8時30分に出します。ニューヨークの通常の取引が始まるのは、その1時間後です。

雇用統計は月の初めの金曜、CPIは月の半ばに出ることが多いですが、日付は月によって変わります。正確な予定は、BLSの発表予定表か、nyanvest の「経済指標カレンダー」で確かめてください。
発表の直後は、何が動きますか?
物価や雇用の数字は、米国の金利の見通しを左右します。そのため、発表の直後には、米国の国債の利回りと、ドル円が先に動くことが多くなります。
業種ETFの動きは、そのあとのニューヨークの取引で表れます。東証の業種ETFは、日本時間の夜には取引がないので、翌朝の東証で表れます。
まず、どの業種を見ればいいですか?
金利が動いた夜に、まず見るのは金利に近い業種です。米国ではXLF(金融)、XLRE(不動産)、XLU(公益)、それに金利に敏感な会社が多いXLK(情報技術)です。

翌日の東証では、1631(銀行)、1632(金融(除く銀行))、1633(不動産)、1627(電力・ガス)です。この並びは「FOMCや日銀の会合の日、業種ETFはどこを見ればいいですか?」と同じです。ここに書くのは、過去にそうなりやすかったという傾向です。いつもそうなるわけではありません。
米国の金利と日本の業種は、同じ向きに動きますか?
いつも同じ向きとは限りません。日本の金利は日銀の動きで決まるので、米国の金利が上がっても、日本の金利は動かないことがあります。米国の動きが日本の業種に出るときも、為替を通じて、輸出の業種に出ることがあります。
前の晩の米国の動きが、翌朝の東証のどこに出やすいかは「米国のセクターETFは、日本時間の何時に動きますか?」に書いています。
チャートで見る
1631(銀行)の日足と、米国の10年国債利回り(US10Y)を、左端を0%とした変化で並べたものです。米国の金利が動いた週に、日本の銀行の業種がどう動いたかを見比べられます。

このチャートをTradingViewで開く:1631(銀行)・米国の10年国債利回り(US10Y)(紹介リンクです)
私はこう見ています
私は、発表の夜は値段を追わず、翌朝に米国の10年国債の利回りとドル円のチャートを見てから、1631と1633の寄り付きを確かめるようにしています。発表の直後は動きが大きく、すぐに向きが変わることも多いからです。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「米国の雇用統計とは?」と「経済指標の発表日はどうする?」にまとめています。