このサイトの対応表では、日本の17業種と米国の11セクターの組み合わせを、中身の近さで◎○△の3段階に分けています。「中身がほぼ同じ」(◎)としているのは、1618(エネルギー資源)とXLE(エネルギー)、1627(電力・ガス)とXLU(公益)の2組です。中身が近い組み合わせほど、同じきっかけに反応しやすくなります。
ただ、この記事の対応は、値動きの相関を計算したものではありません。中身の近さで並べたものです。中身が近くても、通貨や金利、取引の時間のずれで、値動きは離れることがあります。
中身の近さで線をつなぐと?
対応表の記号は3段階です。◎は中身がほぼ同じ、○はおおむね対応、△は名前が近くても中身のずれが大きい組み合わせです。

1618とXLE(米国・エネルギー)は、どちらも原油と天然ガスの値段という同じ物差しで動く業種です(「エネルギー資源ETF(1618)とXLEは同じですか?」)。1627とXLU(米国・公益)は、景気に左右されにくい電力・ガスという性格が同じです(「電力・ガスETF(1627)とXLUは同じですか?」)。
名前が同じでも、似ていない組み合わせは?
△の組み合わせは、名前が近くても中身が違います。1625(電機・精密)とXLK(情報技術)は、どちらにも半導体の会社が入りますが、XLKの上位にはソフトウェアやスマートフォンの会社が並び、1625にはソニーグループ(6758)や日立製作所(6501)が並びます(「「電機・精密」ETFはXLKの日本版ですか?」)。
1633(不動産)とXLRE(不動産)も、日本は開発の会社、米国はREITが中心で、金利への反応の仕方が違います(「日本の不動産ETF(1633)と米国のXLREは同じですか?」)。
中身が近くても、値動きがずれるのはなぜですか?
理由は大きく3つあります。1つめは、同じ業種でも、上位の会社の仕事が違うことです。2つめは、通貨と金利が違うことです。日本の業種は円で、日銀の金利の影響を受け、米国のセクターはドルで、FRBの金利の影響を受けます。

3つめは、動く時間がずれることです。米国の夜の動きは、翌朝の東証に出ます。同じ日付で比べると、1日ずれた動きを比べていることになります。
自分で比べるときは、どうすればいいですか?
TradingViewなどで、2本のチャートを重ねて比べられます。やり方は「日本と米国のセクターETFを、TradingViewの1つの画面で比べる方法」に書いています。日足より週足で比べると、時間のずれの影響が小さくなります。
数字で相関を計算するときは、期間(何年分か)、足(日足か週足か)、値段の出所を決めてから計算してください。期間を変えると、結果が大きく変わることがあります。どの組み合わせも、過去に似ていたからといって、これからも似ているとは限りません。
チャートで見る
1618(エネルギー資源)とXLE(米国・エネルギー)の週足を、左端を0%として並べたものです。中身が近い組み合わせでも、為替や会社の顔ぶれの違いで、ずれる時期があります。

このチャートをTradingViewで開く:1618(エネルギー資源)・XLE(米国・エネルギー)(紹介リンクです)
私はこう見ています
私は、日米の組み合わせを見るときに、◎の2組は「答え合わせ」に使っています。XLEが動いた翌朝に1618が同じ向きに動いていれば、原油の話が主役だと確かめられるからです。△の組み合わせは、似ていないことを前提に、別々に見ています。
セクターを選んだあと、いつ入るかはテクニカル分析のチャートで見ます。チャートの見方は、姉妹サイト nyanvest の教科書「日足・週足・月足の使い分け」にまとめています。